片腕のない女性が乗車してきたときに、女の子の言った「お母さん、なんであの人は手ないん?」に対する母親の一言が素晴らしい!!
2024/03/05

仕事の移動中に乗った電車の中でのこと。

俺の隣には、幼稚園くらいの女の子が、母親らしい若い女性と一緒に乗っていた。

途中、駅で片腕のない女性が乗ってきて、俺達の向かい側に座った。

女の子が

「お母さん、なんであの人は手ないん?」

と、みんなに聞こえる声で言ったので、俺は一瞬ドキっとして、女性と親子から思わず目をそらした。

が、母親らしき女性は慌てることなく、女の子に向かって言った。

母親:「いろんな人がいるの。みんなが同じじゃないの。○○ちゃんにはおじいちゃんとおばあちゃんがいないでしょう?」

女の子:「うん、みんなはおるけど私はおじいちゃんとかおらへんねんなー」

母親:「うん、いろんな人がおるけど、おじいちゃんやおばあちゃんがいないのは、○○ちゃんのせいじゃないでしょ?」

女の子:「うん、違う。あ、△△ちゃんとこはお父さんおらへんねんで」

母親:「そうね、でも、それは△△ちゃんのせいじゃないよね」

女の子:「うん、違う!」

母親:「だからね、みんなおんなじじゃないの。みんなそれぞれ、持ってるものと、持ってないものがあるんよ。でもね、持ってないからって、その人は何も悪くないし、他の人と何も違わないんよ」

腕のない女性を含めて、車内に乗り合わせていた人たちはみんな暖かい目でその親子を見守っていた。

思わず目をそらしてしまった自分が恥ずかしくなった。

自分の娘にも、母親のことを恥じない子に育って欲しいと思った。

この電車の親子は、俺に子育ての大事なことを教えてくれた気がする。

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